Kenji Sugimoto: 2009年1月アーカイブ

共通体験型アプローチ:SONY Handycam 「Cam with me」

Cam with me(カム ウィズ ミー)|デジタルビデオカメラ Handycam "ハンディカム" | ソニー
http://www.sony.jp/products/Consumer/handycam/camwithme/

「感動した」「泣いた」など、非常に肯定的な捉え方をされたり、
「で、結局ソニーのハンディーカム買うの?買わないだろ。」などの否定的な捉え方をされていたり、
賛否両論ながらも、今年早くも話題になっているサイトです。

ざっくりサイトの説明をすると、
子供(女の子)が産まれてから結婚式までを一つのストーリーとして、その節目ごとに、
記録していく事で、ビデオカメラの良さ、ハンディカムの良さを訴求するサイトです。

「感動した」「泣いた」などの意見がある様に、このサイトのユーザーへのアプローチはとして、
共通体験アプローチ型であると考えられます。

共通体験アプローチ型のメリットは、同じ体験をしたユーザーには非常に効果が高く、訴求性が高い。
デメリットは、逆で共通体験をしていないユーザーにとっては「で?」で終わる可能性が高いです。
解りやすい例としては、テレビの「はじめてのおつかい」です。
(あの番組は親だけでなくとも、自分の小さい頃と合い重なったりして、
幅広い層に共通体験として映ります)

そのため、賛否両論が別れる記事があがっているのも、一つ説明が付くのかと。


逆に共通体験型アプローチを提案する制作サイドから考えた時に、大事なポイントは、
自分自身が共通体験をしてきているか?があります。

社会人の評価ポイントとして能力や技術レベルが大事だと捉えられますが、
人生経験もとても大事なポイントなんですよね。

正直、自分は未婚なので、このハンディカムのアプローチが提案出来たかと考えると、
その発想は出来なかったと思いました。